教員研修会 報告書
- 2023年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2022年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2021年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2020年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2019年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2018年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2017年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2016年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2015年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2014年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2013年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2012年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2011年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2010年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2009年度 教員研修会報告書のPDFファイル
- 2008年度 教員研修会報告書のPDFファイル
教員研修 2023年
第16回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日時
(配信期間) - 2023年8月23日~2023年8月24日
- 場 所
- 国際医療福祉大学東京赤坂キャンパス
- 参加人数
- 39名
- 講 師
-
「学生を『巻き込む』授業をどう作るか」-教育設計理論に基づいた授業の設計-講師
下井 俊典 先生(千葉大学,大学院看護学研究員,特任准教授)
教員研修ワーキンググループのコメント
新型コロナウイルスの感染拡大の感染は大きなIT革命の波を起こし、本教員研修も3年間WEBでの開催となりました。2023年度の研修は、感染が終息したとは思えない状況であり、迷いながらも「やっぱり教員研修は対面だよね」ということで、対面で開催することといたしました。「対面ならでは」の研修とするため、受講者全員が自ら考え参加し、受講者間のコミュニケーションを深めるものが良いと考え、千葉大学 大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センターの下井俊典先生にお願いし、学生を『巻き込む』授業 をどう作るか - 教育設計理論に基づいた授業の設計 - というテーマで研修をお願いいたしました。準備期間 3ヶ月、久々の対面開催ということで果たして受講者は集まるのだろうかという不安の中39名のご参加を いただき、なんとか開催させていただくことができました。受講頂いた皆様が、まんまと巻き込まれ、どこでもシートの前でいきいきと(老いも若きも?)初対面も、養成校間の垣根もなく課題に取り組まれている 姿を拝見して、素晴らしい研修が行われたのではないかと思っております。賛助会員の器械展示には、(株)エムイーテクニカ、(株)オフテクス、(株)ジャパンフォーカス、(株) トプコンメディカルジャパン(50音順)の4社からご出展いただき、賛助会員セミナーは「最新のコンタクトレンズケア事情」(株式会社オフテクス)、「トプコンが提案する新しいカタチの眼底写真」(株式会社ト プコンメディカルジャパン)を行っていただきました。
また、1日目の終わりには、懇親会を会場内のレストランで行うことができ、あっという間の楽しい時間 が持てました。また、賛助会員セミナーはご参加いただきました賛助会員企業のご協力もあり、豪華なラン チョンセミナーとなりましたことを併せてご報告をさせていただきます。また、会場をお貸しくださいました国際医療福祉大学赤坂キャンパス関係者の皆様、新井田会長、お手伝いをいただきました国際医療福祉大学のスタッフの皆様に教員研修WG一同感謝を申し上げます。
教員研修 2022年
第15回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日時
(配信期間) - 2022年11月23日~2023年1月15日
- 場 所
- WEB開催
オンデマンドコンテンツのURL
https://shinsen-mc.co.jp/omeme2022/registration.html - 参加人数
- 182名
- 講 師
-
特別講演
「視能訓練士に期待するロービジョンケア」講師
石子 智士先生(旭川医科大学医工連携総研講座 特任教授)
シンポジウム
「これからの看護師 ・ 理学療法士 ・ 診療放射線技師 (教育と職能について)」シンポジスト
森田 恵美子先生(認定看護管理者)公益社団法人愛知県看護協会 常務理事
林 久恵先生(理学療法士)愛知淑徳大学 健康医療科学部教授
今井 方丈先生(診療放射線技師)神戸常盤大学 保健科学部教授
教員研修ワーキンググループのコメント
一昨年から引き続き3年連続でのWEB開催となりました。第15回教員研修会は「近未来の視能訓練士Part3―視能訓練士の発展に関して―」をテーマといたしました。
特別講演では、日本ロービジョン学会理事長の石子智士先生に「視能訓練士に期待するロービジョンケア」をご講演いただきました。最新のテクノロジーを学ぶことの重要性、近未来の視能訓練士にはケアができることが求められることを実感できました。
シンポジウムでは、他職種連携を取り上げ、公益社団法人愛知県看護協会常務理事の森田恵美子先生に「これからの看護師 ~教育と職能について~」、愛知淑徳大学健康医療科学部教授の林久恵先生に「理学療法の現状・課題・展望」、神戸常盤大学保健科学部診療放射線学科教授の今井方丈先生に「診療放射線技師教育と職能 ~業務拡大への対応~」をご講演いただきました。指定規則改正の骨子の一つである「他職種との連携協働」を知るよい機会となりました。シンポジウム討論会では、貴重な意見交換ができました。
養成校教員が指定規則の見直しについて同じ方向で考え、一丸となって近未来の視能訓練士育成の在り方を考える研修会となりました。
教員研修 2021年
第14回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日時
(配信期間) - 第1部:2021年11月30日~2022年2月20日
第2部:2022年1月26日~2022年2月20日 - 場 所
- WEB開催
WEBページのURL
https://shinsen-mc.co.jp/omeme2021/ - 参加人数
- 236名
- 講 師
-
第1部イントロダクション
「指定規則の改定に向けて」講師
内川 義和 先生 全国視能訓練士学校協会 常務理事教育講演1
「チーム医療の中の視能訓練士」講師
中村 春基 先生 チーム医療推進協議会 代表
一般社団法人 日本作業療法士協会 会長
第2部特別講演
「難病支援と多職種連携 ~視能訓練士の職域拡大~」講師
西澤 正豊 先生 新潟医療福祉大学 学長教育講演2
「視能訓練士の50年のあゆみと展望」講師
南雲 幹 先生 公益社団法人日本視能訓練士協会 会長
教員研修ワーキンググループのコメント
昨年度と引き続きオンラインでの開催となりました。多くの学会、研修会がオンラインで開催される中、オンライン疲れが出てきているところです。そこで2部構成として配信期間を長くいたしました。テーマを、今、最も注目されている指定規則の改正に焦点を当て、昨年度からのテーマ「近未来の視能訓練士」に関心を持っていただけるよう、メンバーで知恵を出し合いました。この度の研修会は、養成校の教員のみならず、視能訓練士教育に関心をもつ、臨床現場の視能訓練士、眼科医からもご参加いただきました。今年度も講師の先生方のご講演から多くの学びがございました。最も大きな収穫は、それぞれのご講演に対して多くのご意見、感想をお寄せいただいたことです。いただいた貴重なご意見を視能訓練士教育に反映させることで、社会のニーズに対応し、国民の健康を支える視能訓練士が育成できるものと感じられました。
教員研修 2020年
第13回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日時
(配信期間) - 2020年12月15日~12月26日
- 場 所
- WEB開催
オンデマンドコンテンツのURL
https://shinsen-mc.co.jp/omeme/program.html - 参加人数
- 55名
- 講 師
-
教育講演
「人材育成における現状と課題 ~教員の育成を通して考えること~」講師
初田 幸隆先生(京都教育大学 教職キャリア高度化センター 教授)
シンポジウム
「近未来の視能訓練士」シンポジスト
南雲 幹先生(公益社団法人 日本視能訓練士協会 会長)
小沢 忠彦先生(公益社団法人日本眼科医会 副会長)
阿曽沼 早苗先生(大阪大学医学部附属病院 視能訓練士)
岡 真由美先生(川崎医療福祉大学 教授)
教員研修ワーキンググループのコメント
本年度の研修会は新型コロナウイルスの感染拡大によりWEB開催といたしました。
教育講演は2018年度より3ヵ年計画で「臨地実習」をテーマに定め、最終年度となります本年度は「臨地実習にまつわる学生指導」として、人材育成の観点から京都教育大学教職キャリア高度化センター教授の初田幸隆先生よりご講演いただきました。初田先生の教育に対する熱意を伺い、職業人を育てるという視点で多くの気づきがございました。シンポジウムは視能訓練士を取り巻く環境の変化を題材とし、「近未来の視能訓練士」と題して公益社団法人日本視能訓練士協会会長の南雲幹先生より、基調講演をいただきました。公益社団法人日本眼科医会副会長の小沢 忠彦先生、大阪大学医学部附属病院の阿曽沼早苗先生、川崎医療福祉大学の岡真由美先生から、それぞれのお立場でご講演をいただきました。シンポジウム討論会は、和やかな雰囲気で進められました。現在の視能訓練士の置かれている状況を再認識するとともに、社会のニーズさらに医療を取り巻く様々な問題に対して敏感である視能訓練士を育成していかなければならないことを痛感いたしました。
この新しいスタイルの研修会では懇親会もZoomによるオンラインで実施し、賛助会員の出展はWEB上でのオンデマンド配信とフレキシブルな対応を取りました。
会期中は何度も視聴できること、講師の先生への質問にはGoogle foamを用いて、丁寧にご回答いただきました。こういったオンラインのメリットも十分に実感できた研修会となりました。
教員研修WG
石井 雅子、 石井 滋人 、加藤 権治 、齋藤 真之介、鳥嶋 勝博、中嶋 敬、桝田 浩三
教員研修 2019年
第12回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 令和元年8月29・30日(2日間)
- 場 所
- 大阪人間科学大学 C号館
- 人 数
- 40名
- 講 師
- 村井 尚子先生(京都女子大学 発達教育学部 教育学科 教授)
教員研修ワーキンググループのコメント
今年度の教員研修のテーマは「臨地実習」で、「実習前の指導」「実習中の指導」「実習の評価」について考える3年計画の2年目として実施しました。臨地実習中の指導に関しては、大変重要な教育活動であるにも関わらず、実習施設や学生個々の状況に応じて教員側も臨機応変に対応する必要があり、多くの課題があることが分かりました。そこで、教育講演に「臨地実習での経験を学びに変えるリフレクションの方法と実際」と題して、京都女子大学発達教育学部教授の村井尚子先生にワークショップ形式でご講演いただきました。「リフレクション」は近年多くの専門職種の教育現場で注目されており、「自身の行為の本質的な振り返り」により能動的学習の質を高める教育方略の一つであり、今後の教育活動に大変参考になりました。グループワークでは、①知識・技能、②精神的ケア、③実習レポートのテーマ別に討論を行い、活発な意見交換が行われていました。ご講演いただいた村井先生からも、「頻繁に研修会等の講師は引き受けているが、視能訓練士の先生方がどなたも熱心で驚きました」「他の研修会ではあのような雰囲気になることは滅多にありません」との感想をいただき、とても充実した研修会であったことが伺えました。また今回は、賛助会員として過去最多となる9社に出展していただき、最新情報の提供や意見交換など有意義な機会となりました。
研修Ⅰ.教育講演
「臨地実習での経験を学びに変えるリフレクションの方法と実際」
研修Ⅱ. グループワークと発表
「臨地実習前の学生指導」
テーマ:1.知識・技術 2.精神的ケア 3.実習レポート
教員研修WG 立本 志磨、石井 雅子、金野 賀代、齋藤 真之介、鈴木 ほまれ、當摩 智
教員研修 2018年
第11回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成30年8月29・30日(2日間)
- 場 所
- 滋慶学園グループ東京本部
- 人 数
- 42名
- 講 師
- 平野 真理先生(臨床心理士 / 東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 講師 東京家政大学大学院 人間生活学総合研究科 人間生活学専攻 講師)
教員研修ワーキンググループのコメント
教員研修会のテーマは、前年度のアンケート結果を受け「臨地実習」と決定し、教員研修ワーキンググループ(WG)で協議を重ねた結果、単年度テーマではなく臨地実習前、臨地実習中、臨地実習後の3つのカテゴリーに分け3年計画で実施する計画とさせていただきました。臨地実習はご承知の通り、知識と技術のみならず様々な局面に対する精神コントロールが重要であり、教員研修WG でも「実習生は何事もネガティブに捉えてしまい、学びや行動の変容につながらない」「真面目な学生ほど自信を無くし、心が折れ易い傾向がある」等の意見が挙がりました。そこでこれらの問題に対し教育講演テーマを検討したところ「レジリエンス」という概念に着目いたしました。レジリエンスの定義は多々ありますが一般的に「心の復元力や逆境力」のことを指し、レジリエンスを高めることで様々なストレスに適応していけるようになるようです。視能訓練士専任教員におきましても、実習生が不慣れな臨床現場における適度なストレスをプラスの力へ変換し充実した臨地実習を過ごし、資格取得後も成長し続けることができる高いレジリエンスを獲得するための働きかけをすることが学生指導において重要なのではないかと考えました。そこで教育講演では「レジリエンス」をテーマとした多くの研究活動をされている平野 真理先生(東京家政大学)をお招きし「学生のレジリエンスの理解とアプローチ」につきましてご講話いただき、レジリエンスの定義、評価法、個人差に加え、レジリエンスを高めるポイントまで幅広くお話いただき、今後の教育活動に繋がる大変良い機会となりました。
研修Ⅰ.教育講演
「学生のレジリエンスの理解とアプローチ:ストレスを乗り切る力を引き出すための視点と工夫」
研修Ⅱ. グループワークと発表
「臨地実習前の学生指導」
テーマ:1.態度と行動 2.患者接遇 3.知識・技術
教員研修WG 齋藤 真之介、露無 陽子、加藤 権治、鈴木 ほまれ、四宮 敦志、立本 志磨
教員研修 2017年
第10回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成29年8月17・18日(2日間)
- 場 所
- 大阪人間科学大学
- 人 数
- 33名
- 講 師
- 三上 剛人先生(吉田学園医療歯科専門学校 救急救命学科学科長 シミュレーションセンター長 救急救命士 元救急看護認定看護師)
教員研修ワーキンググループのコメント
第9回教員研修会の受講者よりアクティブ・ラーニング(AL)をはじめとする講義の進め方や教育手法について学びたいとのご意見が挙がっておりました。また、平成24年の文部科学省中央教育審議会から「大学教育の質的転換」の答申を契機とし、学修者の「受動的な受講」から「能動的な学修」が推奨されております。そこで本年度の研修会ではこれまでの過程と経験を踏まえ、教育講演では「明日から使うためのアクティブ ラーニングを取り入れた授業設計~Instructional Design を活用する~」のタイトルで三上 剛人先生(吉田学園医療歯科専門学校 救急救命学科学科長)にご講演いただきました。GW ではAL 型授業を含めた教授・学修法のプランニングと発表を行い新しい教授・学修法を共有することができました。三上 剛人先生のご講演はALの目的と手法を大変分かりやすくお話いただいたばかりでなく、2日間の全日程においてご教授下さり大変有意義な研修会となりました。
研修Ⅰ.教育講演
「明日から使うためのアクティブラーニングを取り入れた授業設計 ~Instructional Design を活用する~」
研修Ⅱ. グループワークと発表
「アクティブ・ラーニング型授業を含めた教授・学修法のプランニング」
テーマ:1.生理光学 2.視能障害学 3.視能検査学(視力/屈折/眼位/眼球運動/視野)
教員研修WG 齋藤 真之介、露無 陽子、加藤 権治、鈴木 ほまれ、四宮 敦志、立本 志磨
教員研修 2016年
第9回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成28年8月18・19日(2日間)
- 場 所
- 滋慶学園東京本部
- 人 数
- 37名
- 講 師
- 川島 忍先生(医療法人社団慶生会滋慶トータルサポートセンター センター長補佐 臨床心理士)
教員研修ワーキンググループのコメント
全国視能訓練士学校協会 第9回 教員研修会が8月18日と19日の2日間にわたり東京にて開催されました。北は北海道、南は九州まで大学・専門学校の教員37名の参加でした。医療職として活躍する視能訓練士を育てる役割の教員たちは、次世代を担う学生たちに良い環境を提供するべく熱心に学び、お互いの情報共有のため親睦を深めました。今回の教員研修は「学生カウンセリング・指導」に関わる内容を取り上げました。第5回でも取り上げられたテーマですが、昨年のアンケ-トより希望の多かったものを内容といたしました。
教育講演は「1人ひとりを大切にする学生カウンセリングのあり方」と題して臨床心理士の川島 忍先生に3部構成のご講演をいただきました。
第1部「学生の変化 社会の変化~学生理解~」
第2部「発達症の基礎理解」
第3部「カウンセリング技法の学生支援への活用」
グル-プワ-クは教育講演で学んだことを基に、各テーマのケーススタデイとなりました。
【テーマ】
- 学習障害、成績不良者への対応
- 学生のメンタルケア・学生指導
- SNS対策、ネットリテラシー
- ハラスメント
- 臨地実習中の指導
2日目の賛助会員によるセミナ-は株式会社シ-ドによる「虹彩付きコンタクトレンズ」と題して行われました。臨床現場では医療用の虹彩付きコンタクトレンズを患者にあわせる医療行為として視能訓練士が業務を行います。学ぶ機会が少ないだけに教員への周知として大変有益なセミナ-でした。また、賛助会員による器械展示は5社のご協力を頂き、教育に役立つ情報提供を数多く得て、第9回教員研修終了となりました。
参加していただいた皆様にとって、実り多き研修となり、学校教育に少しでも活かして頂くことができれば教員研修担当者一同、幸甚です。今後も皆様のさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修WG 提嶋紀枝、露無陽子、加藤権治、齋藤真之介、鈴木ほまれ
教員研修 2015年
第8回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成27年8月19・20日(2日間)
- 場 所
- 名古屋医専
- 人 数
- 54名
- 講 師
- 新井田孝裕先生(元北里大学助教授 国際医療福祉大学 視機能法学科長 教授)
教員研修ワーキンググループのコメント
視能訓練士教育力の向上のため、毎年開催される研修会は第8回目を迎え、8月19日(水)~20日(木)の2日間、スパイラルタワ-ズの名古屋医専にて開催されました。参加者は54名と昨年に引き続き大勢の参加となり、全国の教員たちがブラッシュアップをめざし熱い時間を共有しました。
第8回の研修会は全国統一模擬試験実施に向け、まず問題を作成する教員が医療系の国家試験問題作成基準に通じ、学校教育に活かしていく必要があるとのことから「客観式試験問題作成の留意点」のタイトルで国際医療福祉大学教授、本協会会長の新井田孝裕先生にご講演いただきました。
ご講演は、
- 評価の持つ属性(妥当性、信頼性、客観性)
- 客観試験問題の良否判定
- 合格水準の設定
- 多肢選択式問題の出題形式
- 多肢選択における真偽の傾斜
- タキソノミ-による分類
- 問題作成の一般的留意事項と多くの重要な観点を明快な解説
で講演して頂きました。ここまで考えて問題作成されていた参加者はいたでしょうか。また、その必要性に深くうなづいたのではないでしょうか。
グル-プワ-クは教育講演で学んだことを実践し、国家試験出題基準にある7分野での模擬試験作成と発表を行いました。問題作成基準及び作成手順に則り、他校の教員と協同実践し丁寧な問題作成を行う中で、レベルアップして行く実感を持たれた参加者も多いのではないでしょうか。
賛助会員様による器械展示は、株式会社テイエムアイ様にご協力いただきました。複数の眼科関連企業様のパンフレット等もご準備頂き、教育に役立つ情報提供を頂きました。
視能訓練士の国家試験の改善が検討され、平成25年(第43回)から適用されましたが、問題解決能力の育成が重要視され国家試験にも反映されているようです。
今回の教育講演・グル-プワ-クを通して学んだことを活かし、各校での講義・演習・実習を通して臨床に必要な能力育成に、そして国家試験合格に繋げて頂きたいと思います。
参加していただいた皆様から、有意義な研修であったと思っていただける研修会となるよう、ワーキンググル-プ一同、次回に向けて企画・運営を行ってまいりますので、皆様のさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修会WG 提嶋紀枝
教員研修 2014年
第7回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成26年8月19・20日(2日間)
- 場 所
- 大阪医療福祉専門学校
- 人 数
- 58名
- 講 師
- 髙﨑裕子先生(川崎医療福祉大学 医療技術学部感覚矯正学科 視能矯正専攻教授)
村岡卓様 (クーパービジョン・ジャパン株式会社)
教員研修ワーキンググループのコメント
全国視能訓練士学校協会主催の教員研修を8月20日(水)~21日(木)に開催いたしました。この教員研修は、今回7回目で、年々、教員研修の参加人数は増加しています。視能訓練士養成校の教員が一度に同じ場所に集い、それぞれの教育方針について情報交換できるのは、この教員研修の最大の利点だと思います。
昨年度は、学生が自律性をもって学ぶために教員はどのように導いていくことが求められるかについて重点をおいた学生への教育指導法に関する研修を行いました。
今回の研修会は、学生指導を行う上で必要とされる評価方法について、特に実技試験や実習評価に関することに重点を置いた研修を行いました。教育講演は、「視能訓練士教育における客観的臨床能力試験(OSCE)の実際」というテーマで川崎医療福祉大学 感覚矯正学科の高﨑裕子先生にご講演いただきました。そして、グループワークでは
- 視 力
- 視 野
- 眼 位
- 両眼視機能
- レフラクトメータ・ノンコンタクトトノメータ
- レンズメータ
- 検影法
の7つのテーマのグループに分かれ、各教員がこれまでの経験で得たことから実践している評価方法について情報を提供し合いました。実際にどのような評価項目をあげるのが良いかや評価後の学生へのフィードバックの仕方などの情報を整理できる良い機会になったのではないかと思います。
賛助会員によるセミナーは、「アメリカにおけるドクター・オブ・オプトメトリーの教育」(クーパービジョン・ジャパン株式会社)を行いました。器械展示では、株式会社テイエムアイ様、ジャパンフォーカス株式会社様の2社から出展いただきました。
全国視能訓練士学校協会が主催する教員研修は、各教員の見識を深めて実践的指導力の向上をめざした研修の場として今後につながることを期待しています。
参加していただいた皆様から、有意義な研修であったと思っていただけるような研修会となるよう、次回にむけて企画・運営を行ってまいります。皆様のさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修WG 小林泰子
教員研修 2013年
第6回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成25年8月21・22日(2日間)
- 場 所
- 大阪医療福祉専門学校
- 人 数
- 39名
- 講 師
- 鈴木 操先生(大阪医療福祉専門学校 理学療法士学科 学科長)
塩見一馬様 (ジャパンフォーカス株式会社)
教員研修ワーキンググループのコメント
全国視能訓練士学校協会主催の教員研修を平成26年8月21日(水)~22日(木)に開催いたしました。この教員研修は、今回6回目で、開催回数を重ねるたびに、学生の学習意欲の向上ならびに、多様化する学生気質に対応した教員の指導力の向上が求められることを感じています。
昨年の第5回の研修会で、各養成校の教育現場の現状についてグループワークを行いました。その結果、各校の教育指導内容で課題となっていたところについて考える良い機会となり、参加して下さった各校の先生方から多くの反響を得ることができました。
そこで、今回の第6回の研修会は、課題に「学生指導法」を掲げ、教育講演とグループワークを実施しました。教育講演は、「『自ら学ぶ力』を育むためのヒント~have toからwant toへ~」というテーマで大阪医療福祉専門学校 理学療法学科の鈴木操先生にご講演いただきました。この教育講演では、教員が学生の反応や理解の様子から、学生をどのように受け止めて次に続く指導に活かしていくかということを拝聴しました。
そして、グループワークでは
- 学内教育指導
- 国家試験
- 学生指導
- 臨地実習前試験、指導
- 臨地実習指導
の5つのテーマのグループに分かれ、活発なディスカッションをしました。今回の教育講演とグループワークを通して、参加してくださった先生方は、各養成校の現状や指導法の工夫について知ることができ、今後の指導に活用できる多くの収穫が得られたのではないかと思います。
また、賛助会員によるセミナーは、「OCTで診る基本的な眼底疾患」(ジャパンフォーカス株式会社)を行いました。器械展示では、株式会社テイエムアイ様、ジャパンフォーカス株式会社様の2社から出展いただきました。
参加していただいた皆様から、有意義な研修であったと思っていただけるような研修会となるよう、次回にむけて企画・運営を行ってまいります。皆様のさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修 2012年
第5回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成24年8月23・24日(2日間)
- 場 所
- 大阪医療福祉専門学校
- 人 数
- 42名
- 講 師
- 鈴森剛志先生 滋慶トータルサポートセンター センター長
教員研修ワーキンググループのコメント
教員研修も5回目が開催されました。 今回は今までと異なりコマシラバスの作成は行わず、教育講演とそのテーマでグループワークを行う形式をとりました。
教育講演は多様化する学生への対応、特に、カウンセリングの難しさを感じている教員が多かったこともあり、学生カウンセリングの技法について日ごろから学生のカウンセリングに従事している鈴森剛志先生にご講演いただきました。初めに先生から学生の意識傾向やその背景、指導者に求められることについての講演を拝聴したあと、グループに分かれ、各校での事例についてグループワークを行いました。そして、グループ発表を行い、鈴森先生からご助言やご教示いただき、それをまとめ、再度グループ発表を行う形で研修会は進んでいきました。先生からのご助言は具体的で、次の日から即、学校で活かせるものばかりで大変有意義な講演でした。グループワークでは活発に意見交換が行われ、アンケートでは『他の学校の先生の話を聞き、学生や保護者対応に悩んでいるのは自分の学校だけではないことを知り、心強く感じた』といった感想もあり、知識だけでなく活力も得ることができた研修会となりました。
そして、今回の研修会においても賛助会員様には大変お世話になりました。TMI様、JFC様には今年度も器械展示、そしてHOYA様には器械展示と「最新の累進屈折力レンズ」についてランチョンセミナーをしていただきました。
研修会に参加することで、沢山の視能訓練士養成校の方々と交流することができます。その中で情報の交換は勿論、全国に仲間がいる力強さを感じ、自分自身もっとレベルアップをしたいと感じました。 来年度もできる限り多くの方々にご参加いただけるよう企画しています。今回参加できなかった方も次回はぜひご参加ください。
教員研修 2011年
第4回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成23年8月25、26日(2日間)
- 場 所
- 大阪医療福祉専門学校
- 人 数
- 35名
- 講 師
- 深堀美雪先生 福井県鯖江市 小学校教員
教員研修ワーキンググループのコメント
視能訓練士教育のレベル向上を目的とする、全国視能訓練士学校協会主催の第4回教員研修が、今回は過去3回と場所を変え大阪医療福祉専門学校で8月25日~26日の2日間に亘り行われました。
今回は年々難しくなりつつある学生指導法を学ぶことを目的に学生の『自己肯定感』を育成するパーソナルポートフォリオが教育講演のテーマとなりました。パーソナルポートフォリオを使用した独自の教育方法を2000年から行い、今では一般企業での講演もされている福井県の小学校教師の岩堀美雪先生を講師としてお招きしました。自己肯定感をはぐくむことの大切さを、ビデオを交えながらご講演いただき、その後、実際にパーソナルポートフォリオの作成を行いました。まず、自分を好きになることで他人にも優しくなれること、そして頑張る力が育つことを学び、学生指導も学生のいいところを見つけ褒めることが大切であると学びました。パーソナルポートフォリオは簡単な材料で作成でき、大きな成果が得られると知り、すぐに取り入れてみたいと思った指導法でした。
グループワークでは①検影法(初回講義)、②大型弱視鏡(初回実習)の2つをテーマにそれぞれ3グループに分かれ教育案(コマシラバス)の作成を行いました。過去3回の研修会に参加した教員も多く、活発な意見を出し合いながらスムーズに作業が進行したようです。今年のグループ分けは視能訓練士の免許取得年で分けてみました。教員の経験年数ではなかったため、同じグループ内でも様々な意見が出ていたようです。2日目に行われた各グループの発表では、同じテーマであっても導入の部分から違いがみられ、同じことを教えるのにも色々な方向からの見方があるのだと改めて『物を伝える事』の奥深さを学びました。
また、賛助会員のクーパービジョン・ジャパン様によるセミナーも行われ、コンタクトレンズ販売に関する法律についてもお話をいただきました。株式会社テイエムアイ様、HOYA株式会社様、ジャパンフォーカス株式会社様の3社には器械展示を行っていただきました。
研修会のアンケートでも様々な意見をいただいています。来年度以降も多くの教員の方々に参加していただけるよう企画運営を行なってまいりますので更なるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修 2010年
視能訓練士の教員も研修を行い「良い教育」を目指して日々努力しています。この会では、教員のレベル向上を目指して、教員研修のお手伝いをしています。教員個人の指導スキル・マインドを向上することで、視能訓練士養成施設の全体の教育レベル向上できればと期待しています。
第3回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成22年8月26日・27日(2日間)
- 場 所
- 国際医療福祉大学大学院 サテライトキャンパス青山ホール
- 人 数
- 35名
- 講 師
- 吉岡俊正先生 東京女子医大医学教育学 教授
教員研修ワーキンググループのコメント
日本視能訓練士養成施設連絡協議会から全国視能訓練士学校協会に名称変更された今年、8月26日(木)~27日(金)の2日間に亘り、国際医療福祉大学大学院青山キャンパス青山ホールにて第3回の教員研修会が開催されました。
視能訓練士教育レベルの向上、専門課程の教育指導法の共有化といった研修目的に則り、教育講演では第1回に教育全般の展望、第2回には現代の若者の抱える問題とその対応について学んで参りました。第3回となる今回、教員側の教育スキル向上を目指し、PBLテュートリアル教育がテーマとして取り上げられました。
Problem-based learning tutorial(PBLテュートリアル)は、学生が自ら考え問題点を見出し解決していく力を養うために、医学教育にあってはいまや他に代わるもののない、欠くべからざる教育法ともいわれております。1960年代に欧米の医療大学で始まった方法ですが、1990年に東京女子医科大学医学部が日本で初めて本法を導入し、今日まで発展させてこられました。今回、その東京女子医大医学教育学教授にしてテュートリアル委員会委員長であられる吉岡俊正先生にご講演いただけましたことは、今後の視能訓練士教育を考える上で大変幸せなできごとであったと思います。
PBLとは、「学習者が事例を基に問題を見つけ、発見した問題を自分の力で解決することにより学ぶ過程」であり、テュートリアルは、「PBLの過程で少人数グループ討議がおこなわれ、そこにテュータと呼ばれる学習の支援者が参加する教育の形」とされております*。しかし、テュータはあくまで支援者であって、答えを教え指導する立場ではなく、学生各個人が学習した結果を相互に教えあうことで、知識を確認し深めながら問題を解決していく方法ということです。学びたい者が、ワクワク・ドキドキをもって学びたいと考え、自分に役立つと思った問題を自ら解決していく大人の学習法であり、そこにはそれを支える仲間とテュータがいる。ご講演を伺いながら、本来の学習の姿、探求の姿を身につけさせる教育法として、聞いている参加者もワクワクしたのではないでしょうか。少人数制でテュータが大勢必要であることや、これまでの養成教育とは異なった視点・手法であるため、導入には大きな壁があることは間違いありませんが、他職種教育でも積極的に導入が始まっており、視能訓練士養成教育においても他に遅れることなく進んでいく必要があります。最先端の教育方法を学び、少しずつでも考え方を導入していく必要性を感じた教育講演でした。
グループワークは今回も授業案(コマシラバス)の作成とし、「眼位検査(実技初回)」と「屈折異常について(初回講義)」の2つをテーマとして取り上げました。3回目となり、作業手順に慣れた参加者も多く、スムーズに進行していたように思います。日々の授業計画立案でも使っていただいていることの表れでしょうか。テーマごとの最終ディスカッションでは、ベテランから新人教員までそれぞれの視点から活発な討論が見られました。テーマへの理解がさらに深められ、日々の教育に役立てられることと思います。
今回の新しい試みとして、賛助会員のジョンソン&ジョンソン様、株式会社テイエムアイ様に展示をおこなっていただきました。ジョンソン&ジョンソン様にはランチョンセミナーもご担当いただき、最新のシリコンハイドロゲルソフトコンタクトレンズについての講演がありました。臨床の最先端からは少し遠のきがちな教員ですが、即戦力になる視能訓練士養成のためには、最新の情報を知っておくことも大切です。参加者には一定の評価を得られたように感じております。
3回目の研修会を終了し、日本視能訓練士協会の単位認定事業への登録申請をしていく予定です。今後、教員志望の視能訓練士の方の参加も視野に門戸を広げ、視能訓練士の立場に留まることなく、より質の高い教育法の習得に役立つ研修会として、意義深いものにしていきたいと思います。みなさまのさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。
教員研修WG 小町 祐子
※「新版 テュートリアル教育 新たな創造と実践」東京女子医科大学医学部テュートリアル委員会
教員研修 2009年
第2回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成21年8月27日・28日(2日間)
- 場 所
- 国際医療福祉大学大学院 サテライトキャンパス青山ホール
- 人 数
- 35名
- 講 師
- 小林真理子先生 国際医療福祉大学 准教授
教員研修ワーキンググループのコメント
視能訓練士学校協会主催の第2回教員研修が、昨年に引き続き国際医療福祉大学大学院青山キャンパスで8月27日~28日の2日間に亘り開催されました。
養成施設の教育レベルの向上を目指すとともに、第2回では現代の若者の抱える問題とその対応について学ぶことを目的にしました。
教育講演は、国際医療福祉大学の小林真理子先生をお招きし、「青年期のメンタルヘルス」についてお話いただきました。最初に青年期の心理について概要を話された後、学生相談の現状とその内容に触れ、この時期にみられる心の病気あるいは発達的な問題・障害に言及されました。最近の相談の傾向として、多くの学生が相談室を利用する半面、「自分で向き合い、悩む力が低下している」といった特徴がある、と話された言葉が印象的でした。対応のポイントとして、環境を整えるとともに① 公平性を保つ事、② 個別的配慮に留意すること、そして③キーパーソンを設定する事、の3点を示されました。教員が日々頭を悩ませている学生の問題点を浮き彫りにしていただくことで理解が深まり、さらにその対応についても学ぶことができました。
グループワークでは、① Goldmann視野検査(実習)、② 弱視総論(講義) の2つのテーマに対し、それぞれ3グループが授業案を作成しました。最初に、授業案作成の目的である「科目の目標を達成する為に効果的な指導を確実に実行する」ことを共通認識とし、事前に必要なすり合わせ事項を確認した上でグループワークを開始しました。昨年同様の教員のキャリア別のグループワークは、和やかな雰囲気のなかで活発な意見交換が行われました。1日目の200分間で話し合い、発表用パワーポイントの作成および授業案(コマシラバス)の作成を同時進行させる参加者の姿から、日々忙しい業務のなかでも授業準備もしっかりされている様子が連想され、とても頼もしく感じられました。
2日目は、各グループの発表が行われ、新人グループからはその真面目な取り組みが浮き彫りになり、経験を重ねたグループの授業案はより具体的に、さらには学生に理解を促すための効果的な仕掛けが準備されており、とても参考になりました。どの授業案もぜひ実行してみたいと思わせる仕上がりでした。今年は初めての試みとして、グループ発表後にテーマごとに分かれてのディスカッションを行い最終のまとめを行いました。ただ、時間が短くて十分な討議というわけにはいきませんでしたので、次年度にむけての課題として考えていきたいと思います。
研修後のアンケートには、多くの意見が寄せられました。来年度もできる限り多くの教員の方々にご参加いただけるよう企画運営してまいりますので、さらなるご協力をお願いいたします。
教員研修WG 島 充子
教員研修 2008年
第1回視能訓練士学校協会の教員研修
- 日 時
- 平成20年8月28日・29日(2日間)
- 場 所
- 国際医療福祉大学大学院 サテライトキャンパス青山ホール
- 人 数
- 47名
- 講 演
- 川村緑先生 (社)日本視能訓練士協会 元会長
教員研修ワーキンググループのコメント
視能訓練士養成施設の教員の教育レベルの向上を目指し、8月28日~29日に第一回教員研修会が行われました。グループワークを通して指導スキルを磨き、視能訓練士協会名誉会長である川村緑先生の講演を通して教員マインドの意識向上が図られました。
会場となった国際医療福祉大学大学院サテライトキャンパス青山ホールは交通至便、環境抜群です。8月28日はあいにくの雨模様で北関東の交通ダイヤが乱れておりましたが、全国から47名の参加者があり、若い教員も多く活発な会となりました。
川村先生からは、教育とそれに向けての教員の資質についてのご講演がありました。DNAの螺旋を知ったときの感動から、物事の進歩は螺旋状であると看破され、世の中の進歩・発展とはそういうものだと言われたのが印象的でした。大きな眼で世界を、業界を、視能訓練士を見ていらっしゃるのだなと感じさせられました。
教員研修で初めて取り組まれたグループワークのテーマは2つ。
「両眼視機能についての初回講義」と「成人裸眼視力の測り方(実習授業)」です。
参加者を経験年数から6名のグループにわけ、それぞれ与えられたテーマについて話し合い、ティーチングプランを立てていきます。グループワークの経験のない人、ティーチングプランを立てたことのない人もあり、戸惑いもあったようですが、同じ立場の者同士、共感できる部分もあり、現実的に指導のコツが学べたという意見などがあり、概ね好評でした。
懇親会も同会場で行われ、各校のお国自慢も披露され、和やかな雰囲気で終始しました。視能訓練士養成校も増えたとは言え、他職種の養成校の数とは比べものになりません。もっとこのような機会を持ちたいし、もっとレベルアップしたいと思いました。
参加できなかった方も次回は是非参加して、悩みを語り合い、討論しあい、指導スキルを向上しましょう。