2023.03.13

現在勤めているクリニックでは地域住民の方はもちろんの事、大学病院からの紹介状をお持ちになって来院される方も多くいらっしゃいます。また医院長の専門分野である網膜色素変性の患者さんも多く来院されます。自分が行った検査の結果が障害者手帳の申請や診断書などの書類に使われたり、患者さんのQOL向上の手助けになる視能訓練士の仕事に誇りを持って日々の業務に努めています。
限られた検査時間の中で、世代・年齢・環境・症状が異なる患者さんそれぞれに何が必要でどのように検査する事が最善か考えながら検査する事は、ずっと私の課題です。あるロービジョンの患者さんに「字ひとつ視標を（検者の）身体の前で持っていると探しにくいので、背景を壁にして欲しい」とご指摘を受けたことがありました。当たり前にやっていたことが患者さんによっては良くないこともあるのだと知り、患者さんに合わせた検査の重要性を痛感しました。全ての患者さんが率直な意見を言ってくださるとは限らないので、常に患者さんの心の声に耳を傾ける姿勢でこれからも視能訓練士として成長していきたいです。

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